「フランス語のチョンって上についてるマーク、あれってなに?」
今回は、フランス語の記号の意味・読み方まとめです。
フランス語の記号は全部で5つ。記号がついていることで発音が変わったり、違う意味の単語になったりします。
早速チェックしていきましょう。
é:アクサン テグュ
右肩上がりのチョン「´」は、アクサン テグュ(accent aigu)というもの。
アクサン テグュがつくのは “e” の上だけで、この記号がつくことで発音が変わります。
もしアクサン テグュがなかったら…
アクサン テグュがなかったら、“e” の発音は「ウ」です。
でも “e” の上に右肩上がりのチョンがつくと、「エ」という発音に変わります。
例えば、“café” という単語に、もしアクサン テグュがなかったら “cafe”「カフ」のような発音になってしまいます。
アクサン テグュがあるから「カフェ」という発音になるんですね。
アクサン テグュがつく単語の例
- été「エテ」=夏
- école「エコル」=学校
- thé「テ」*“h” は発音しません =紅茶
アルファベットの発音はこちらをチェック☟

à:アクサン グラーヴ
アクサン テグュの反対、右肩下がりのチョン「`」は、アクサン グラーヴ(accent grave)というもの。
この記号は、“a” “e” “u” の上につきます。アクサン グラーヴが “e” の上についたとき、発音が変わるので要注意です。
もしアクサン グラーヴがなかったら…
アクサン グラーヴがなかったら、“e” の発音は「ウ」。
でも “e” の上に右肩下がりのチョンがつくことで、「エェ」のように発音します。
例えば、“crème”(クリームという意味)という単語に、もしアクサン グラーヴがなかったら “creme”「クルム」のような発音になってしまいます。
アクサン グラーヴがあるから「クレェム」という発音になるんですね。
ちなみに、さっきの “café” と “crème” をあわせると、“café crème”(カフェ ラテのこと)という単語になりますよ。

違う意味の単語になってしまうことも
アクサン グラーヴが “a” と “u” の上につくと、発音が同じでも全く違う意味の単語に。
例えば、“la” は英語の “the”「その」にあたる単語ですが、“là” だと英語の “there”「そこ」という意味に。
また、“ou” は英語の “or”「~または」ですが、“où” は英語の “where”「どこ」という意味になります。
アクサン グラーヴがつく単語の例
- père「ペェル」=お父さん
- mère「メェル」=お母さん
- sac à dos「サ カ ド」=リュックサック
ô:アクサン スィルコンフレクス
ぼうしのような記号「^」は、アクサン スィルコンフレクス(accent circonflexe)というもの。
この記号は、“a” “e” “i” “o” “u” の上につきます。これまでの記号と同じく “e” の上についたとき、発音が変わります。
もしアクサン スィルコンフレクスがなかったら…
もし “e” の上にアサソン スィルコンフレクスがなかったら発音は・・・そう「ウ」です。
“e” の上にぼうしがつくことで、「エェ」のように発音します。アクサン グラーヴのときと同じような発音ですね。
例えば、“forêt”(森という意味)という単語に、アクサン スィルコンフレクスがなかったら “foret”「フォル」のような発音になってしまいます。
アクサン スィルコンフレクスがあることで「フォレェ」という発音に。
違う意味の単語になってしまうことも
アクサン スィルコンフレクスがつくのとつかないのとで、単語の意味が変わるケースもあります。
例えば、“sur” は英語の “on”「~の上に」にあたる単語ですが、“sûr” だと英語の “sure”「確かな」という意味に。
アクサン スィルコンフレクスがつく単語の例
- hôtel「オテル」*“h” は発音しません =ホテル
- gâteau「ガトー」=ケーキ
- tête「テェトゥ」=頭

ï:トレマ
アルファベットの上に点が2つ並んだ記号「¨」は、トレマ(tréma)というもの。
この記号は、“e” “i” “u” の上につきます。これは、母音が2つ並んだときに「それぞれの母音を別々に発音しますよ」という記号です。
「エッ、どういうこと?」って思いますよね。
もしトレマがなかったら…
例えば、“mais” という単語。これは英語の “but”「しかし」を意味するフランス語で、「メ」と発音します。
フランス語の “ai” は「エ」という発音になるんですね。でもトレマがついて、“maïs”(コーンという意味)になると「マイス」と発音します。
つまり “ai” をそれぞれ別々に「ア」「イ」と発音するということです。
トレマがつく単語の例
- Israël「イスラエル」=イスラエル
- Noël「ノエル」=クリスマス

ç:セディーユ
下にひげがチョロチョロっと伸びたような記号は、セディーユ(cédille)というもの。
この記号は、“c” にだけつくもので、これがあることで発音が変わります。
もしセディーユがなかったら…
例えば、フランス語という意味の “français” は「フランセ」と発音しますが、これにセディーユがなかったら “francais”「フランケ」というような発音になってしまいます。
通常、“ca” は「カ」、“co” は「コ」、“cu” は「クュ」と発音するところを、セディーユがあることで、それぞれ “ça”「サ」、“ço”「ソ」、“çu”「スュ」と発音します。
つまり、“c” が “s” の音に変わるということですね。
セディーユがつく単語の例
- ça「サ」=それ
- garçon「ギャルソン」=男の子
- reçu「ルスュ」=レシート
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