「なかなか寝れない…お酒を少し飲もうかな。」
「お酒を飲んでぐっすり寝よう…。」
夜寝る前にお酒を飲む習慣があるという方も多いのではないでしょうか。
寝酒は睡眠にどのような影響を与えるのでしょうか。アルコールと睡眠の関係は?!
“少量の” お酒はスムーズな入眠を促す
アルコールには、脳の興奮を抑える神経伝達物質「GABA(ギャバ)」の働きを促す作用があります。
そのため、寝る前に少量のお酒を飲むことでGABAの効果が強まり、寝つきがよくなるといわれています。
ただし、飲みすぎると逆に眠りが妨げられてしまうので注意が必要です。「夜中によく目が覚める」「朝早くに目覚めてしまう」という場合は、飲みすぎのサインかもしれません。
飲みすぎると眠りが “浅く” “短く” なる
米スタンフォード大学 睡眠生体リズム研究所長 西野精治さんの著書『スタンフォード式 最高の睡眠』によれば、大量のアルコールが体内に取り込まれると、ノンレム睡眠が出現しなくなるといいます。
ノンレム睡眠とは脳も体も眠っている状態、つまり「深く眠っている」状態のことです。お酒を飲みすぎると眠りが浅くなり、夜中に何度も目を覚ましたり、睡眠時間が短くなる傾向があるようです。
また、アルコールは舌やのどの筋肉をマヒさせ気道が狭くなることで、いびきや無呼吸の原因にも。
眠りにつくために少量のお酒を飲むことは効果的ですが、飲みすぎには十分注意したいところです。
参考文献
- スタンフォード式 最高の睡眠|西野精治(著)サンマーク出版
- 眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話|西野精治(監修)日本文芸社