フランス語の avoir ってなに?どんなときに使うの?
今回はフランス語の最重要動詞[avoir(アヴォワル)]について分かりやすく簡単に解説します。
フランス語の動詞 avoir は英語の have にあたるもの
フランス語の動詞 avoir(アヴォワル)は、être(エートル)動詞と並び、最も重要かつ最も頻繁に使われる単語のひとつ。英語でいう have(「… を持っている / … がある」)にあたる動詞です。
なぜ avoir が重要なのかと言うと、「持っている / … がある」という意味のほかにもたくさんの意味や役割があるからです。
avoir(アヴォワル)を使った例文
以下の例文で登場する ai(エ)/ a(ア)/ as(ア)は、全て avoir のカタチが変わったものです。
1.J’ai un chat.(ジェ アン シャ)
「わたしはネコを飼っています。」
2.Il a 25 ans.(イラ ヴァンサン クァン)
「彼は25歳です。」
3.Tu as faim ?(テュ ア ファン)
「おなか空いてる?」
ちなみに、上の文を英語に訳すとこのようになります☟
1.I have a cat.
2.He is 25 years old.
3.Are you hungry?
つまり、英語では be動詞(is / am / are)を使って表現する文であっても、フランス語では avoir を使って表現する場合があるということですね。
また、avoir は “Tu as fini?(テュ ア フィニ)”(「終わった?」)のように、過去形の文をつくるときに使われることもあります。
avoir の活用について
英語の have が主語(「わたし」、「あなた」 など)や時制(現在形、過去形など)によって、have / has / had などに変わるのと同じように、フランス語の avoir も主語や時制によってカタチが変わります。
では、どのようにカタチが変わるのでしょうか。avoir の活用一覧がこちらです(カタチが変わることを「活用」と言います)☟
avoir の活用一覧〈現在形〉
フランス語の太字になっている部分が avoir の活用形です。
フランス語 | 日本語 | 英語 |
---|---|---|
J’ai(ジェ) | 私は持っている | I have |
Tu as(テュ ア) | あなたは持っている(カジュアル) | You have |
Il / Elle a(イラ / エラ) On a(オナ) | 彼 / 彼女は持っている 私たちは持っている(カジュアル) | He / She has We have |
Nous avons(ヌ ザヴォン) | 私たちは持っている | We have |
Vous avez(ヴ ザヴェ) | あなたは持っている(フォーマル) あなたたちは持っている | You have |
Ils / Elles ont(イル ゾン / エル ゾン) | 彼 / 彼女らは持っている | They have |
Je(ジュ)のあとに母音[a, e, i, o, u]がつづく場合、Je の e が消えて J’ になります。
Je ai ➜ J’ai(ジェ)
現在形の場合、英語だと have / has の2種類のみですが、フランス語だと☟
- ai(エ)
- as(ア)
- a(ア)
- avons(アヴォン)
- avez(アヴェ)
- ont(オン)
全部で6種類、つまり主語が「わたし」なのか「あなた」なのかなどによって、全てカタチが変わるということですね。
暗記するときは avoir の活用形だけでなく、主語と一緒に覚えた方が実用的です。
暗記用にはこちらの活用一覧ページをご活用ください☟
