【小学生でもわかる】エシカル消費とは?なにを買えばいいの?わかりやすく解説

「最近よく“エシカル消費”って聞くけど、それって何のこと?」

「エシカル消費は知ってるけど、なにを買えばいいのかわからない。」

気候変動や資源の枯渇、森林破壊、食糧危機、人権問題・・・いま世界はさまざまな問題を抱えています。

これらの問題を解決していくために、わたしたちにできる行動のひとつに「エシカル消費」というものがあります。

今回のテーマは、「エシカル消費」。エシカル消費とはなにか、なにを買えばいいのか、誰でもわかるようにわかりやすく解説します。

参考書籍はこちらです☟

はじめてのエシカル――人、自然、未来にやさしい暮らしかた|末吉 里花 (著)

エシカル消費とは?

エシカル消費の「エシカル(ethical)」とは、「倫理的な」という意味です。

でも「倫理的な消費」といわれても、いまいちピンと来ないですよね。エシカル消費を簡単にいうとこういうことです。

世のため、人のため、地球のためになる消費

「この商品は、人や動物の暮らしを守ってつくられたもの?地球環境にやさしい?」

このように商品のウラ側をしっかりとみて、「世のため」「人のため」「地球のため」になる商品を選ぶことがエシカル消費です。

商品のウラ側をのぞいてみると

普段買いものをしていて、「この商品は、どこで・どうやって・どんな人によってつくられたモノなんだろう?」なんて考えることってあまりないですよね。

もしその商品がつくられる過程で、人の暮らしや動物のいのち、地球環境が犠牲になっているとしたら?!

子どもたちがつくるチョコレート

みんな大好きなチョコレート。このチョコレートがどうやってつくられているか知っていますか?

チョコレートの原料となるのは「カカオ」です。日本は、アフリカのガーナからカカオをたくさん輸入しています。

2010年に行われた調査によると、ガーナでは約100万人もの子どもたちがカカオ農園で働いていることが明らかに。

カカオ畑で働く子どもたちの多くは、チョコレートを食べたことがないんだそうです。

パーム油で動物たちが絶滅の危機に

パーム油」って聞いたことがありますか?

パーム油は、世界でいちばん多く使われている植物油で、パンやお菓子、カップ麺、シャンプー、洗剤など身のまわりのありとあらゆる製品に使われています。

こんなにも幅広く使われているパーム油ですが、あまり馴染みがないのは、商品パッケージに「植物油」と表示されているから。

パーム油は、おもにインドネシアとマレーシアで生産されています。原料となるアブラヤシが育つ熱帯雨林には、オランウータンやトラ、アジアゾウなど貴重な野生動物たちがたくさん暮らしています。

ところが、パーム油を生産するために次々と森林が伐採され、豊かな森は大規模な農園へと姿をかえてしまっているのです。

住みかを奪われた野生動物たちは行き場を失い、絶滅の危機に瀕している動物も少なくないといいます。

なにを買えばエシカルなの?

エシカル消費といっても、どんなモノを買えば人や地球のためになるのか、よくわからないですよね。

エシカルなモノとそうでないもの、どのようにして見分ければいいのでしょうか。そのひとつのヒントとなるのが「認証ラベル」です。

認証ラベルのついたモノを買う

出所:SDGs副教材 | 日本ユニセフ協会

商品のパッケージに「FSC」や「MSC」など、上記のようなマークがついているのをみたことがありませんか?

これらのマークは「認証ラベル」といわれるものです。ラベルのついた商品を選ぶことで、「働く人たちの生活」や「森と森に住む動物」、「水産資源や環境」などを守ることができます。

では、それぞれのマークはどのような意味をもつのでしょうか。今回は代表的なものを紹介します。

フェアトレード

一日中働いても適正な賃金が支払われなかったり、子どもたちが学校にも行けずに働かされていたり。

そんな人たちの暮らしの改善や自立につながる商品に与えられるのが、「国際フェアトレード認証ラベル」です。

このマークのついた商品を買うことで、働く人たちの暮らしがよくなって、子どもたちも学校に行って勉強することができるようになります。

FSC(エフ・エス・シー)

森林破壊によって、野生動物たちの住みかが奪われたり、森とともに生きる人々の生活や文化が脅かされたり。

適切に管理された森林から生産される木材を使った商品に与えられるのが「FSC(エフ・エス・シー)」です。

このマークのついた商品を買うことで、貴重な森と、森に住む動物たちを守ることができます。

紙をたいせつに
日本人1人当たりの紙の消費量は、年間約215kg(世界平均は56kg)。特に、ティッシュペーパーの日本人1人当たりの年間消費量は約4kgで、世界第1位なんだそうです。

RSPO(アール・エス・ピー・オー)

パーム油をつくるために次々と伐採される森林、そして行き場を失った野生動物たち。

熱帯雨林と野生動物、そして現地で暮らす人々を守りながらつくられたパーム油を使っている商品に与えられるのが「RSPO(アール・エス・ピー・オー)」です。

このマークのついた商品を買うことで、豊かな森と、そこに生きる動物たちを守ることができます。

MSC(エム・エス・シー)

WWF(世界自然保護基金)のレポートによると、世界の魚の量は1970年から2012年までの期間でほぼ半減しているそうです。

魚は貴重な資源です。このままでは、おいしい刺身や寿司、魚料理がいつの日か食べられなくなるかもしれません。

水産資源や環境を守った漁業で獲られた水産物につけられるのが、「MSC(エム・エス・シー)」です。MSCは「海のエコラベル」ともいわれています。

海のエコラベルがついた魚を買うことは、豊かな海と魚を守ることにつながります。

有機JASマーク

スーパーに並ぶ野菜の多くは、栽培するときに農薬や化学肥料が使われています。

有機JASマーク」は、有機肥料による土作りを行い、農薬や化学肥料を3年以上使わずに栽培された食品につけられます。

このマークのついた食品を選ぶことが、環境にとってもカラダにとってもやさしいチョイスになります。

地元でとれたモノを買う

近くのスーパーに「地産地消(ちさんちしょう)」と書かれたコーナーがありませんか?

「地産地消」とは、地元でとれたモノを地元で消費すること。地産地消コーナーの野菜やくだものを選ぶことがなぜエシカルなのでしょうか。

それは、飛行機や船、トラックなどで長い距離を運ぶ必要がなくなるから。これらの乗り物は大量の燃料を使います。燃料を使うことは、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスを大量に排出することにつながります。

地産地消コーナーにある食品を積極的に買うことは、地元の農家を応援することにもなりますよね。

買わないこともエシカル

ここまではなにを「買う」かにフォーカスしてきましたが、逆に「買わない」こともエシカルです。

「買う」という行為をいま一度考えてみてください。なにかを買うということは、その製品をつくった会社に利益を与えるということです。

モノが売れれば会社が儲かり、会社が儲かればさらにモノをたくさんつくります。でも、もしその会社が自分たちの利益しか考えずに、働いている人たちの人権を無視していたり、環境を汚し放題していたら?!

そんな会社は応援したくないですよね。「なんかイヤだな」と思ったら買わないこと。

逆に、自分たちの利益だけでなく、よりよい社会にしていくためにがんばっている会社は応援したくなりますよね。

「なんかイイな」そう思ったら積極的に買いましょう。その会社が儲かれば、エシカルな製品を世の中にたくさん生み出すことができます。

このように考えると、わたしたち消費者って、世の中を変えられるほど大きなパワーを持っていますよね。

「なにを買うか」「なにを買わないか」を決めるのはわたしたち消費者であり、社会を動かすのもわたしたち消費者です。

参考書籍

この本では、エシカルな暮らしのために、日常生活の中で簡単にはじめられることや、考え方のヒントが紹介されています。

ファッション、バッグ、アクセサリー、コスメ、食品・・・なにを買えばいいかわからない。そんなときに役立つエシカルショッピングガイドつきです。

参考サイト

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