「英語が全然聞き取れるようにならない。単語を知らないからかなぁ。」
「よし、海外ドラマみて英語の勉強しよ!」と、気合を入れて始めてみたものの、なに言ってるのかさっぱりわからない。
そして、「やっぱり単語がわからないと聞き取れないよなぁ…。」と、単語帳を読みはじめる。
きっとこのような経験がある人も多いのではないでしょうか。
今回のテーマは「英語が聞き取れない理由:3つのパターン」です。もしかしたら、聞き取れない理由は「単語を知らないから」ではないかもしれません。
聞き取れない理由:3つのパターン

英語が聞き取れない理由は、おもに次の3つのパターンのどれかに当てはまります。
つまり、現在の英語レベルによって、理由は人それぞれ違うということ。
まずは、あなたが3つのうちのどのパターンに当てはまるかチェックしてみてください。そのあとに、それぞれのレベルにあったリスニング力 強化法を紹介します。
まずはレベルチェックから
YouTube動画や海外ドラマ・アニメ、どんな素材でもいいので【英語字幕つき】で見てみてください。ワンシーンのみでOKです。
海外ドラマはサスペンスものなど難しいものではなく、日常をテーマにした作品をおすすめします。
英語字幕つきで見てみた結果、次のどれに当てはまりますか?
- 字幕をみてもわからない
- 字幕をみたらわかるけど、スピードについていけない
- 字幕をみたらわかる、スピードにもついていける
(もし、素材が用意できなければこちらの動画☟を【英語字幕つき】で見てみてください。アナ雪2の予告編動画です。)
あなたが聞き取れない理由はこれです
- 字幕をみてもわからない ➜ 単語・文法の知識が足りない
- スピードについていけない ➜ リーディング力が足りない
- スピードについていける ➜ 発音に慣れていないだけ
それでは、それぞれの解決策をみていきましょう。
【レベル別】リスニング力 強化法

単語・文法の知識が足りない
英文を読んでも意味がわからない場合は、当然のことながら聞いてもわかりません。
なので、中学レベルの英単語帳や英文法書をおさらいすることをおすすめします。日常会話を理解するのに難しい単語を知っている必要はありません。中学レベルで十分です。
中学レベルで十分って本当?
『海外ドラマはたった350の単語でできている|Cozy(著)』によると、アメリカの人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の全セリフの約80%が、たった350個の単語からできているそうです。
そして、その350語の90%以上が中学校で習う単語なのだといいます。
わからない単語はあとで調べればOK
とは言っても、中学レベルの単語だけでは、会話中にわからない単語が結構出てくると思います。
「何度も登場して、ものすごい気になる」という単語はあとで調べましょう。たまにしか登場しないような単語を、はじめから覚えておく必要はありません。
リーディング力が足りない
英文を後ろから前に訳していませんか?
会話はどんどん先に進んでいくので、英文を前から理解していかないと追いていかれてしまいます。
英文の意味はわかるけどスピードについていけない、という人は英文を前から読む練習が必要です。
「チャンクリーディング」で前から読む
「チャンク」とは「かたまり」という意味です。つまり、英文を意味のかたまりごとに前から読んでいく方法が「チャンクリーディング」です。
具体的には、英文をスラッシュ “ / ” で区切って、前から読む練習をしていきます。スラッシュを入れるのは、前置詞や接続詞、関係詞、疑問詞、記号の前後などです。
スラッシュで区切るところ
- 前置詞(in、on、at、from、for など)
- 接続詞(and、but、because、when など)
- 関係詞(that、who、which など)
- 疑問詞(what、how、where など)
- 記号(カンマ “ , ”、コロン “ : ”、セミコロン “ ; ” など)
例えば、先ほどの「アナ雪2」予告編動画のセリフをスラッシュで区切ると、こんな感じになります。
(YouTube動画の 1:03 あたりです)
Excuse me,/ I climbed the North Mountains,/ survived a frozen heart,/ and/ saved you from my ex-boyfriend./ So,/ you know,/ I’m coming.
ちょっといい / 私はノースマウンテンに登って / 心が凍っても死ななかった / それに / 元カレからあなたを守った / だから / ね / 私は行くわ
このように、長い文でもスラッシュで区切れば、前から読んでも理解できますよね。
発音に慣れていないだけ
スピードにもついていけるけど聞き取りができない、という人はネイティブスピーカーの発音に慣れていないだけです。
なので、トレーニングをすれば、徐々に慣れてきて聞き取れるようになります。
英文と発音がリンクしていない
海外ドラマなどで聞く英語は、リスニング試験の音声のようにハッキリとは話してくれないですし、音がつながって聞こえたりします。
例えば、先ほどの「アナ雪2」予告編動画の 0:37 あたりのアナのセリフを聞いてみてください。
What does that mean?
カタカナ英語だと、「ワット ダズ ザット ミーン」になりますよね。でも聞こえてくる音は、「ワラ ダッ ミーン」みたいな感じです。
0:47 あたりのクリストフのセリフ、“I got you.” も「アイ ゴット ユー」ではなく、「アイ ガッチュゥ」のように聞こえます。
英文と発音がリンクしていないと、自分が思っている音と違う音が聞こえてくるので「なんて言ってるかわからない…。」ってなってしまいます。
「ネイティブの発音はどうしてそう聞こえるの?」と気になる人は、『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる|StudyHacker ENGLISH COMPANY(著)』という本を読んでみてください。
英語の音声変化についてわかりやすく解説してくれています。
シャドーイングで発音練習をする
シャドーイングとは、英語を聞くのと同時にマネをして発音することです。
英語字幕をみながらシャトーイングを繰り返すことで、英文と発音がリンクしてくるので、聞こえる音がどんどん増えていきます。
具体的なシャドーイングの方法については、こちらの記事☟を読んで実践してみてください。

参考書籍
- 海外ドラマはたった350の単語でできている|Cozy(著)
- 5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる|StudyHacker ENGLISH COMPANY(著)
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