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【簡単】米マクドナルドも注目!植物性代替肉とは?わかりやすく解説

「植物性代替肉って何のこと?」

「原料は?何から作られているの?」

近年、植物性代替肉といわれる全く新しいジャンルの食品が世界中で注目を浴びてきています。

米マクドナルドやバーガーキングなど、大手ハンバーガーチェーンがこぞって代替肉バーガーを発売。ファストフード業界のみならず、米スターバックスなども代替肉メニューを取り入れています。

植物性代替肉とは一体何のことなんでしょうか、なぜ今注目されているのでしょうか。

今回は「植物性代替肉」について、誰でもわかるようにやさしく解説します。

植物性代替肉とは

植物性代替肉とは、牛や豚・鶏など動物の肉ではなく、大豆など植物性の原料からつくられた、肉そっくりな食べ物のこと。

肉の替わりに食べることを目的としているので、見た目だけでなく、味や食感まで再現して作られているのだといいます。

なぜ植物性代替肉が注目されているのか

なぜ近年、植物性代替肉がここまで注目されてきているのでしょうか。

その背景には、人々のヴィーガン(動物性食品を食べない「完全菜食主義」)への関心の高まりと、環境問題への意識の高まりがあるといいます。

食肉を生産する過程では、多くの動物たちと地球環境が犠牲になっているのです。

多くの動物たちが犠牲に…

広々とした土地で、のんびりと育てられた牛や豚・ニワトリたち。畜産と聞くと、このような光景を思い浮かべますよね。ところが現実は違うようです。

世界の多くの農場では、動物たちはひしめき合うような形で育てられ、自然界にはあり得ないスピードで体を大きく育てられているといいます。

それはすべて、動物たちを食肉として「よりたくさん」「より速く」出荷するためです。

問題はそれだけではありません。たくさんの動物を飼育するために環境が犠牲になっているのです。

品種改良の結果、ニワトリは1950年代には、ふ化から57日目で900グラムだったのが、2000年代には4,200グラムにもなっているそうです。

地球環境が犠牲に…

すでに全世界の土地の半分近く、利用可能な水の25%が畜産のために使われているといいます。さらに、地球の温室効果ガス排出量の15%が畜産によるものという報告も。

ブラジルのアマゾンでは、家畜の放牧地を作ったり、飼料を生産するために、森林を伐採して農地を確保しているのだそうです。

食肉の大量生産・大量消費が、森林破壊や資源枯渇、地球温暖化につながっているというのが現状です。

牛1頭を育てるのに必要な水は、年間40,000リットル。地球上には、家畜としての牛が15億頭もいるといいます。地球全体で一体どれだけの水を消費しているのでしょうか。

大手外食チェーンも植物性代替肉に注目

そんな世間の代替肉への関心の高まりに、大手外食チェーンも注目。

米マクドナルドやバーガーキング、サブウェイなどのファストフードチェーンが、次々と植物性代替肉を使ったメニューを提供し始めています。

そして、その流れはファストフード業界に止まらず、スターバックスなどのコーヒーチェーンにまで波及しています。

マクドナルドが代替肉バーガーを提供

米マクドナルドは、植物性代替肉パティを使った「P.L.T.バーガー」を2019年にテスト販売(“P” はプラント(植物)、“L” はレタス、“T” はトマト)。

2021年には、代替肉バーガー「マックプラント(McPlant)」を発売する予定です。

P.L.T.バーガー
ビヨンド・フライドチキン

また、ケンタッキー・フライドチキンも「ビヨンド・フライドチキン」という代替肉メニューを2020年にテスト販売しています。

両社とコラボ商品を手掛けているのが、ビヨンドミートという会社です。ビヨンドミートとは、どんな会社なのでしょうか。

ビヨンドミート(Beyond Meat)とは

ビヨンドミートは、2009年にカリフォルニア州で創業した植物性代替肉メーカー。

“Beyond” とは「~を越えて」という意味です。つまり、会社名の “Beyond Meat” は「肉を越える」という意味。何ともわかりやすいダイレクトなネーミングですよね。

同社には、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツも出資していて、2019年には代替肉メーカーとして史上初の上場(NASDAQ:アメリカのベンチャー向け市場)を果たしています。

同社がつくる代替肉は、エンドウ豆を主原料にしたもの。従来のハンバーガーと比べて、水の利用を99%、土地の利用を93%、温室効果ガスの排出を90%、エネルギーの使用を46%、それぞれカットすることができるのだそうです。

スターバックスが代替肉サンドイッチを提供

米バーガーキングは、2019年から「インポッシブル・ワッパー」という植物性代替肉バーガーを全米の店舗で展開。

また、米スターバックスでも「インポッシブル・ブレックファスト・サンドイッチ」という代替肉を使った朝食メニューを販売しています。

インポッシブル・ワッパー
インポッシブル・ブレックファスト・サンドイッチ

2つの商品に共通する「インポッシブル」という言葉。この「インポッシブル」は、両社とのコラボ商品を手掛けている、インポッシブルフーズという会社に由来しています。

インポッシブルフーズ(Impossible Foods)とは

インポッシブルフーズもビヨンドミートと同じカリフォルニア州でスタートした会社です(2011年設立)。ちなみにビル・ゲイツは、同社にも出資しています。

“Impossible” とは「不可能な」という意味。こちらも面白いネーミングですよね。「不可能を可能にする」という意味が込められている?!

同社は2016年に、大豆を主原料にした「インポッシブル・バーガー」を発売。従来のハンバーガーと比べて、土地の利用を96%、水の利用を87%、温室効果ガスの排出を89%、それぞれ削減できるといいます。

同社が販売する代替肉は、アメリカだけでなく、香港やシンガポールのレストランでも提供されるなど広がりを見せています。

参考書籍

世界最先端のフードテック(フード × テクノロジー)を徹底解説した本です。

「植物性代替肉」「培養肉」「キッチンOS」「ゴーストキッチン」「次世代コンビニ」「フードロボット」・・・。

これらのキーワードに興味がある人は、ぜひ手に取って読んでみてください。

田中宏隆 (著), 岡田亜希子 (著), 瀬川明秀 (著), 外村 仁 (監修)

参考サイト

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