「英語を話せるようになりたい!」
「まずは単語帳やって、フレーズ集を覚えて・・・。」
中学・高校の授業や、受験勉強でそれなりに英語を勉強してきたのに、話すとなると全く英語が口から出てこない…。
きっとこのような悩みを抱えている人も多いはず。
ぼくも大学受験とTOEICのために一生懸命単語帳やったり、長文読解したり。リスニング練習もたくさんしてきました。
TOEICを800点くらい取って、いざカナダへ!
・・・口から英語が出てこない(単語結構知ってるはずなのに)。
・・・ネイティブの言ってることがわからない(リスニング結構やってきたのに)。
「今までやってきたことって一体…。」こんな感じのスタートでした。
今回は、このような経験から「英語を話せるようになるために大切なこと」についてお話ししたいと思います。
また、話せるようになるために必要なトレーニングも合わせて紹介していますので、英語で悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてください。
*リスニングについては、こちらの記事をチェック☟

大切なのは単語力やフレーズの暗記ではない

「口から英語が出てこないのは、単語を知らないからかな。」
「英会話フレーズを覚えまくれば、自然と出てくるんじゃない⁈」
このように考える人も多いはず。
もちろん、英単語を覚えたり、フレーズを暗記することも大切だとは思います。でもいくら覚えても、いざというときに口から出てこないんです。
それに、実際の会話は相手がいるので話の流れが読めません。フレーズ集にある例文通りに会話が進んでいけばいいのですが、そんな単純なわけないですよね。
台本にないセリフがとんできたらもう、「・・・。」です。
単語やフレーズを覚えても・・・
☞ 口からパッと出てこない
☞ あまり応用が利かない
「結局使えなければ意味ないじゃん…。」ということです。
日常会話は簡単な単語でできている
『海外ドラマはたった350の単語でできている|Cozy(著)』によると、アメリカの人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の全セリフの約80%が、たった350個の単語からできているそうです。
そして、その350語の90%以上が中学校で習う単語なのだといいます。著者によると、ほかの人気ドラマ「フレンズ」でも大体同じようなデータが出たようです。
つまり、日常会話をするうえで難しい単語を覚える必要はないということ。
もちろん、会話をしているとわからない単語がチラホラ出てきますが、単語の意味を気にするより会話全体の流れをとらえることの方が大切です。
「知らない」のではなく「出てこない」
日常会話に必要な単語が中学レベルだとすると、多くの人にとって話せない理由は「知らないから」ではなく、「知っていても、口から出てこないから」ということになりますよね。
頭の中にインプットされているはずなのに、アウトプットができない。大学受験を経験している人は、ほぼ間違いなくこの状態のはずです。
では、なぜアウトプットができないのでしょうか。『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』の著者、スティーブ・ソレイシィさんによると、それは「正しい英語を選ぼうとしているから」だといいます。
受験やTOEICなどのテストは、「答えありき」ですよね。でも実際の会話では、言い方は人それぞれ、正解なんてありません。
正しい答えを探そうとすると「at かな in かな、which? それとも that?」と考えてしまい、言葉につまってしまうのです。
話せるようになるために必要なスキルとは

英語を話せるようになるために必要なスキルは、単語力でもフレーズをたくさん覚えることでもありません。
それよりも大事なスキル、それは「瞬発力(瞬時に英文をつくる)」と「柔軟性(簡単な言葉に言い換える)」です。
瞬発力=瞬間英作スキル
「瞬発力」とは、瞬時に英文をつくるスキルのことです。
「瞬時に英文をつくる」と聞くと、かなり高いレベルの英語力が必要なんじゃないかと思う人もいるかもしれません。
でも大切なことは、じっくりと考えて長い文を言えることよりも、いかにシンプルで伝わる文を瞬時に言えるかです。
実際の会話では、じっくりと頭の中で英文を考える時間なんてないですよね。なにか質問されたときに、「エーっと…」と考え込んでしまったら置いてけぼりにされてしまいます。
会話はどんどん進んでいくので、とにかくスピードが大事。だからこそ、瞬間英作スキルが重要になってきます。
そして、瞬時に英文をつくるうえで重要になってくるのが「柔軟性」です。
柔軟性=言い換えスキル
「柔軟性」とは、やさしい英語に言い換えて話すスキルのことです。
例えば、「あなたの実家はどこですか?」と聞きたいけど、「実家」という単語が出てこない、という場合があったとします。
☞ Where is …(エーっと、実家って英語でなんて言うんだっけ?)
と、言葉につまってしまいますよね。
でも、「両親はどこに住んでいますか?」と言い換えたとしたらどうでしょうか。
☞ Where do your parents live?
これなら出てきそうですよね。じゃあ、「両親」という単語が出てこない場合は?
☞ Where do your mother and father live?
と言えますよね。
このように、自分の知っている単語や表現方法に言い換えることができれば、たいていのことは話せてしまいます。
実はこの言い換えスキルは、日本語では当たり前にできていることです。普段、家族や友だちと話しているときは、簡単かつシンプルな言葉で話しますよね。
でも、英語になるとつい正解を探そうとしてしまう。テストで間違えないように、正解を探すクセが染みついてしまっているからです。
英語を話せるようになるためにやること

話せるようになるために必要なスキルは、「瞬発力」と「柔軟性」。つまり、簡単かつシンプルな英文を瞬時につくれるようになることです。
そして、それらのスキルはトレーニングをすれば誰でも身につけることができます。
具体的なトレーニング方法として、以下の2つの方法をオススメします。
☞【瞬間英作文】をはじめる
☞【オンライン英会話】をはじめる
「瞬間英作文」は自主トレ、「オンライン英会話」は実践練習のようなイメージです。
【瞬間英作文】をはじめる
「簡単な英文さえパッと口から出てこない…。」
そんな状態から抜け出すのに効果的なのが、『瞬間英作文』という本を使ってトレーニングをする方法です。
瞬間英作文では、中学レベルの英語を使ってスピーディに英文をつくるトレーニングをします。
例えば、こんな感じの英作文が出てきます。日本語の文を見て、瞬時に英文をつくってみてください。
- 今日はなにもすることがないや。
I have nothing to do today.
- なんと言ったらいいかわからない。
I don’t know what to say.
- あなたはどうやってそこに行ったの?
How did you go there?
- わたしは来月20歳になります。
I will be 20 years old next month.
- あなたは毎日コーヒーをどのくらい飲みますか?
How much coffee do you drink everyday?
いかがでしょうか。かなりシンプルな英文ですが、慣れていないと口からパッと出てこないですよね。
こういったトレーニングをひたすら繰り返すことで、簡単かつシンプルな英文を瞬時につくることができるようになってきます。
【オンライン英会話】をはじめる
野球やサッカーは、いくら頭ではルールをわかっていても、実際にボールを「投げたり蹴ったり」練習をしないと上手くならないですよね。
それと同じように、英会話も実際に人と話して「使って」みないことには、なかなか上達しません。
実践練習の場として使えるのがオンライン英会話です。一般的に言われているオンライン英会話のメリットには、次のようなものがあります。
普段生活していて、英語を話す機会ってそんなにないはず。1回200円程度で外国人と1対1で会話ができると考えるとコスパがいいですよね。
「オンライン英会話って、たくさんあってどれがいいかわからない。」という人は、業界最大手の「レアジョブ英会話」か「DMM英会話」のどちらかを選べば間違いないと思います。
こんな人におすすめ
☞ なるべく予算を抑えて気軽にはじめたい人
- レッスン料:5,800円/月【1日1レッスン(25分)、1レッスンあたり187円】
- 無料体験レッスン:2回

こんな人におすすめ
☞ いろんな国の講師と話したい人
- レッスン料:6,480円/月【1日1レッスン(25分)、1レッスンあたり209円】
- 無料体験レッスン:2回

参考書籍
- 海外ドラマはたった350の単語でできている|Cozy (著)
- 難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!|スティーブ ソレイシィ (著), 大橋 弘祐 (著)
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング|森沢 洋介 (著)
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