日経平均?NYダウ?ニュースでよく聞く株価の指標をわかりやすく解説

「ニュースで“日経平均”とか“NYダウ(ニューヨーク・ダウ)”とかってよく聞くけど、それって何のこと?」

ニュースをみていると、「日経平均が○万円台回復」とか「NYダウ続伸」など、“日経平均” “NYダウ” という言葉をよく聞きますよね。

日経平均株価とかダウ平均株価は「株価指数」といわれるもので、株式市場の状況を表すために使われます。

☞ 今回のテーマは、「株価指数」。それぞれの指数について、誰でもわかるようにやさしく解説します。

日経平均株価とは?

「平均株価」というくらいだから、株式市場で売買されている株価を全部足して企業の数で割ったもの、って思いますよね。

でも実際はそうではありません。日経平均株価は、東京証券取引所第一部(東証一部)に上場する225社の株価をもとに算出されています。なので、別名「日経225」とも呼ばれています。

ちなみに、「日経」という名前が示すように、日経平均は日本経済新聞社が発表しています。

日本を代表する225社で構成されている

では、日経平均を構成する225社にはどんな会社が含まれているのでしょうか。

225社は、株式市場での売買高が多いものを中心に、各業種(金融・運輸・消費など)からバランスよく選ばれています。「売買高の多いもの」とは、つまり人気の株ということです。

選ばれているのは、トヨタやホンダ、ソニーなど、日本を代表する有名企業ばかりです。なお、どの会社を採用するかは業種のバランスなども考えつつ、定期的に見直されます。

225社すべては紹介しきれないので、こちらでは日経平均株価への影響度が高い上位10社を紹介します。

日経平均株価への影響度が高い上位10社

*ウェイト(%)が高い=影響度が高いことを示しています。

会社名ウェイト(%)
ファーストリテイリング11.41
ソフトバンクグループ6.40
東京エレクトロン4.38
ファナック3.46
ダイキン⼯業3.06
エムスリー2.65
KDDI2.63
テルモ2.41
信越化学⼯業2.18
TDK1.92
計40.50
2020年10月末時点

上位10社のウェイトを足すと約40%になります。これはつまり、日経平均の値は上位10社の株価で4割が決まる、ということです。

もっと言ってしまえば、ファーストリテーリングとソフトバンクグループの2社で全体の2割近くを占めています。この2社の日経平均株価に与える影響がとても大きいことがわかりますよね。

ちなみに、ファーストリテーリングとは、ユニクロやGUなどを展開する会社です。

日経平均の歴史をサラっと

日経平均株価の算出がはじめったのは、1950年のこと。長い歴史の中で史上最高値をつけたのは1989年、まさにバブル経済の真っただ中です。1989年12月29日は終値が3万8915円87銭でした。

過去30年の値動きを示したチャートをみてみましょう。

画像出典:Google Finance

2001年と2008年の前後で大きく下落しているのがわかりますよね。この下落は一体?!

2001年は、アメリカで同時多発テロが発生した年です。そして2008年は、リーマン・ショックが起きた年。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻したことで、世界規模の金融危機が発生しました。

2020年はじめに、新型コロナウイルスの感染拡大で大きく下落していますが、現在のところは回復しているようです。この先はどうなるでしょう・・・

TOPIXとは?

ちなみに日経平均と並ぶ代表的な指数に、東京証券取引所が発表する「TOPIX(東証株価指数)」というものがあります。

日経平均とTOPIXの違いは?

日経平均が東証1部上場の代表的な225社を対象にしているのに対し、TOPIXは東証1部上場の全会社を対象にしています。

さらに、日経平均は「株価」をもとに算出されますが、TOPIXは「時価総額」をもとに算出されます。

時価総額とは、企業の株価に発行済株式数を掛けて算出したもの。つまり、企業がもつ市場価値を表すものです。

TOPIXへの影響度が高い上位10社がこちらです。

TOPIXへの影響度が高い上位10社

会社名ウェイト(%)
トヨタ自動車3.40
ソフトバンクグループ2.21
ソニー2.21
キーエンス1.95
任天堂1.61
武田薬品工業1.37
リクルートHD1.25
NTT1.24
三菱UFJ1.23
第一三共1.22
計17.69
2020年9月末時点

過去20年の値動きを示したチャートがこちらです。

画像出典:Google Finance

日経平均とTOPIXでは、対象となる会社や計算方法の違いはありますが、値動きには高い相関性があることがわかります。

NYダウとは?

NYダウは、「ダウ平均株価」といわれるもので、アメリカの代表的な株価指数です。

アメリカを代表する30社で構成されている

「ダウ平均株価」といっても、実はいくつかの指数があります。でも一般的にニュースで「NYダウ」とか「ダウ平均株価」といわれるのは、「ダウ工業株30種平均」のことです。

名前に「30種」とあるように、ダウ平均株価はアメリカを代表する30社の株価をもとに算出されます。

NYダウに採用されている30社

企業名
スリーエム(3M)
アメリカン・エキスプレス(American Express)
アムジェン(Amgen)
アップル(Apple Inc.)
ボーイング(Boeing)
キャタピラー(Caterpillar Inc.)
シェブロン(Chevron Corporation)
シスコシステムズ(Cisco Systems)
ダウ(Dow Inc.)
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)
ハネウェル・インターナショナル(Honeywell)
アイ・ビー・エム(IBM)
インテル(Intel)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)
JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)
マクドナルド(McDonald’s)
メルク(Merck & Co.)
マイクロソフト(Microsoft)
ナイキ(Nike)
P&G(Procter & Gamble)
セールスフォース・ドットコム(Salesforce)
ザ コカ・コーラ カンパニー(The Coca-Cola Company)
ホームデポ(The Home Depot)
トラベラーズ(The Travelers Companies)
ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)
ユナイテッド・ヘルス(UnitedHealth Group)
ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon)
ビザ(Visa Inc.)
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(Walgreens Boots Alliance)
ウォルマート・ストアーズ(Walmart)
2020年8月末時点

アメリカの会社に詳しくなくても、名前は聞いたことがあるような超有名企業ばかりですよね。

30社には、ニューヨーク証券取引所に上場している会社と、NASDAQ(ナスダック)と呼ばれるベンチャー企業向けの株式市場に上場している会社が含まれています。

NYダウの歴史をサラっと

ダウ平均の歴史は非常に古く、算出がはじまったのは1896年のことです。

時代の変化とともに、採用する会社も入れ替えが行われ、算出がはじまった当時に採用されていた会社で現在も残っているものはありません(今後復活する可能性はあります)。

過去40年の値動きを示したチャートをみてみましょう。

画像出典:Google Finance

日経平均のときと同じように、2001年と2008年の前後で一時的な落ち込みはみられますが、その後順調に回復し、現在まできれいな右肩上がりになっています。

「NYダウ、史上最高値を更新」というニュースをよく聞くのも、このように株価が右肩上がりに推移しているからなんですね。

参考サイト

経済(初心者)おすすめの本

テレビでも活躍するジャーナリストの池上彰さんが、いまさら聞けない経済のキホンをやさしく解説してくれています。

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